17日間に渡って開催された東京オリンピックが閉幕しました。賛否ある中での開催になりましたが、終わってみれば一抹の寂しさを覚えてる人も多いかと思います。

今回はそんな東京オリンピックの団体競技において、最年長としてチームを引っ張った3人の選手について取り上げていこうと思います。その3人の選手とはサッカーの吉田麻也選手、野球の田中将大選手、卓球の水谷隼選手です。

東京オリンピック期間中、この3選手は1988年or 89年生まれの同い年32歳で、チームの大黒柱としてチームを引っ張り続けました(水谷選手だけ1989年生まれ)。結果は吉田選手率いるサッカーが惜しくもベスト4、田中選手が野球投手陣の精神的支柱として活躍し金メダル、水谷選手が卓球男女混合・男子団体で若手ホープ達を見事にリードし金と銅メダルを獲得、という結果に終わりました。

結果については三者三様ですが、大きな注目を集めたのは間違いないようです。決勝進出をかけてサッカー吉田選手が出場したスペイン戦の平均視聴率は30.8%。野球の田中選手が金メダルを獲得したアメリカ戦は19.9%。水谷選手が伊藤美誠選手と金メダルに輝いた卓球混合ダブルス決勝は24.6%(出典:スポニチ | 五輪サッカー男子スペイン戦、瞬間最高視聴率43.3%、デイリー | 東京五輪・日本がサヨナラ勝利の野球 世帯視聴率19・9%の高数字、スポーツ報知 | 水谷隼、伊藤美誠組が悲願金の瞬間最高40・5%!平均24・6%の高視聴率)

日本が史上最多のメダルを獲得して見所の多かった東京オリンピックですが、この3選手が出場した試合は競技の人気やメダルへの期待も高まって特に多くの人が注目・応援していたようです。

そこで気になるポイントがあります。それが、

吉田&田中&水谷選手を特に熱心に応援し、心を動かされたファンの特徴に違いはあるのだろうか?

柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平選手。彼は試合後のインタビューで、「(東京五輪開催への)賛否両論があることは理解しています。ですが、われわれアスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば本当に光栄に思います」と発言されています。

3位決定戦に敗れた後、吉田選手が涙をこらえながら絞り出した「完敗です」の一言。小学校時代にバッテリーを組んでいた坂本勇人選手とともに金メダルを掲げた田中将大選手の笑顔。金メダル獲得の瞬間、伊藤美誠選手にハグを少しだけ拒否られた水谷選手の困り顔。

今回のオリンピックを象徴するこんなシーンに特に心を動かされ、涙したり、笑顔になっていた昔からの熱心なファンはいったいどんな人だったのでしょうか。弊社ではTwitterフォロワーから、スポーツチームや選手のフォロワー(≒ファン)の興味関心分野を分析するシステムを開発しました。名付けてSPOVA SNSアナライザー(仮)。今回はこのアナライザーを使って、特にこの3選手の活躍に心を動かされた人(≒ファン)の興味関心を明らかにするってのが今回の記事の趣旨となります。

「吉田選手は男も惚れるキャプテンだから硬派な男性ファンが多いのかな?」、
「田中選手はニューヨークにいたからアメリカ文化に詳しいファンが多そう」、
「水谷選手は自慢の筋肉ボディで有名だからマッチョ好き女子のファンが多い?」
なんて予想されている方もいらっしゃるかと。

そんなみなさんの予想とは違うファン像も見えてきたので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

1. SPOVA SNSアナライザーについてざっくり説明

1-1. SPOVA SNSアナライザーでできること

吉田&田中&水谷選手のフォロワー分析の前に、弊社が開発したSPOVA SNSアナライザー(仮)について簡単に説明しときます。↓は現時点の吉田&田中&水谷選手のTwitterフォロワー分析データを抜き出したページの画像です。左端タテに吉田&田中&水谷選手の名前が並んでいます。これは両選手のアカウントのフォロワーが他にどんな分野のアカウントをフォローしているのか、を表しています。これによって彼らのフォロワーが、どんなことに興味関心を抱いている人なのか、がわかるのがこのシステムなんでございます。

1-2. どうやって集計・分析するの?

次に、SPOVA SNSアナライザーがどうやってファンの興味・関心を集計してるのか、についてお話しておきます。

SPOVA SNSアナライザーの集計方法を構造的に説明すると↓みたいなかんじです。例えば各選手のアカウントのフォロワーのうち、他のサッカー選手とか野球選手をフォローしていたらスポーツ系への興味+1として分類、カウントします。銀行やらメーカー、またその商品のアカウントをフォローしてたら企業・商品/サービスへの興味+1とカウントしています。

もちろんフォロワーは複数の異なるアカウントをフォローしています。例えばJFA(日本サッカー協会)の公式アカウントをフォローしつつ、松本人志さんをフォローしていたりとか。この場合はスポーツ系に興味+1、芸能人・有名人に興味+1、とカウントしています。

こんな集計によって、各選手のアカウントのフォロワー達がどんな分野に興味・関心を持っているのか、を分析&予想することができます。例えば企業・商品/サービスの中でも美容系商品のフォロー数が多いとします。ってことは、美意識高め20-30代のキラキラ女子がファンに多いんじゃね?みたいな予想がつきます。要は、今まで見えなかったファンの顔がおぼろげながら見えてくるってことですね。

2. 日本代表を牽引した最年長:吉田麻也v.s.田中将大v.s.水谷隼

っと前置きが少々長くなりましたが、それぞれの競技の最年長として東京五輪に出場し、精神的支柱としてチームを引っ張った吉田&田中&水谷選手。この3選手のTwitterフォロワー≒ファンの興味関心の分析結果に入っていきます。

先に3選手について簡単にプロフィールを説明しておきます。

まずはサッカーの吉田麻也選手。彼はA代表でも不動のセンターバックとしてプレーしており、東京オリンピックにはオーバーエイジ枠で出場しています。ちなみに今回のオリンピックは08年北京、12年ロンドンに続く3大会目となります。きっと1968年メキシコ五輪以来のメダルを目指し、3度目の正直、並々ならぬ覚悟で臨んでいたことと思います。

続いては、マー君こと田中将大選手。楽天イーグルスからNYヤンキースへ、そして再度楽天イーグルスに加入し日本球界へ復帰しました。年俸は9億円+出来高、とも言われ、日本球界を代表するピッチャーです。国際大会では2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチーム最年少の20歳で選出され、中継ぎとして活躍しました。その後の2013年のWBCでもベスト4に輝いています。今回は日本ピッチャー陣の大黒柱として、若手の見本となる気持ちで挑んだことと思います。

最後に卓球の水谷隼選手です。言わずとしれた日本男子卓球界を長らくエースとしてリードしてきた選手で、北京、ロンドン、リオと出場し、この東京オリンピックは4回目の挑戦となります。子供の頃からその才能は光るものがあり、中学2年で出場した全日本卓球選手権ジュニアの部で史上最年少で優勝するなど、まさに日本卓球界の神童として長く活躍してきた生けるレジェンド選手です。

ではではそんな吉田&田中&水谷選手を長く支えてきたTwitterフォロワー(≒ファン)たちがどんな興味関心を持っている人たちなのかを見ていきましょう。↓の図は、SPOVA SNSアナライザーを使って、吉田麻也、田中将大、水谷隼選手のファンの興味・関心の全体を俯瞰して比較したものです。今回の記事では5つのカテゴリ、(スポーツ系、ユーチューバー、グラビア・アイドル・モデル、企業・商品/サービス、ゲーム・アニメ・漫画)を抜き出してます。

ざっとみたかんじ吉田選手はスポーツ系のアカウントをフォローしている人が半数近くを占めてますね。きっと吉田選手のフォロワー(≒ファン)はスポーツ好きの人が多いんだと思います。

それとは対象的に田中選手、水谷選手のフォロワーでスポーツ系をフォローしている人は2割強にとどまっています。抜き出した5カテゴリをあわせても6割にも満たないので、吉田選手と比べると満遍なく様々なカテゴリのアカウントに関心がある人が多いことがわかります。

2-1. スポーツ系(選手、団体含む)

まずはじめに、3選手共通して一番割合の大きい「スポーツ系」カテゴリから。繰り返しになりますが、このカテゴリの吉田選手のファンの興味関心度がとびぬけて高く、田中&水谷選手の割合とは約2倍の開きがあります。(吉田選手47.4%、田中選手23.7%、水谷選手21.2%

では、それぞれのファンがスポーツ系カテゴリで具体的にどんなアカウントをフォローしているのか、Top5を見てみましょう。各選手のフォロワーを分析しているので、当然それぞれの1位は本人たちです。

それぞれの選手をみたところ、同じ競技関連の選手とか団体をフォローしているようです。3選手の2位をみると、吉田選手は本田圭佑、田中選手はダルビッシュ有、水谷選手は平野美宇になっています。

(出典:Twitter | Keisuke Hondaダルビッシュ有(Yu Darvish)平野美宇 より作成)

ワタシも何度もこの分析をしていますが、この結果は意外と珍しいです。スポーツカテゴリはだいたい競技を超えて有名な選手や団体がランクインしてきます。例えば、サッカー選手の分析をしたら、野球のダルビッシュ有選手をフォローしている人が多くて5位に入ってくるとかですね。3選手分析して、3選手とも同じ競技関連のアカウントがTop5を占めるってのはなかなかありません。なので、この3選手のフォロワーは数あるスポーツの中でも、一途にそのスポーツ(サッカーor野球or卓球)を強烈にLoveな人が多そうです。

2-2. ユーチューバー

続いてみていくのは、「ユーチューバー」カテゴリです。3選手の中では水谷選手のファンの興味・関心が比較的強いカテゴリになります。(吉田選手6.7%、田中選手11.8%、水谷選手14.4%)

吉田選手のTop5を見てみると、ヒカキン、はじめしゃちょーなど有名どころのユーチューバーがランクインしています。

でも、田中選手、水谷選手のTop5はちょっと違います。

田中選手の2位には〓V.I.P〓、5位にはCLAY©️というアカウントがランクインしています。

〓V.I.P〓は、高い人気を誇るプロ野球スピリッツ、通称プロスピで活躍している方です。プロ野球スピリッツAチャンピオンシップ2018-2019全国大会で優勝されています。

CLAY©️も同様にゲーム配信を中心に活躍しているユーチューバーです。プロスピ、パワプロといった野球系のeスポーツに加え、PUBG MOBILE、フォートナイトなどの配信も精力的に行っています。もしかしたら田中選手のフォロワーはこういった野球系含むeスポーツに興味がある人が多いのかもですね。

(出典:Twitter | 〓V.I.P〓(びっぷ)CLAY©️  より作成)

続いては水谷選手。3位にぐっちぃ 【卓球の普及とボランティア寄付活動】、4位に卓キチちゃんねる【卓球YouTuber】がランクインしています。

ぐっちぃは、【卓球動画】WRM-TV [TableTennis]を運営しているユーチューバーです。卓球の技術向上に役立つど動画なんかを数多くあげています。

卓キチちゃんねる【卓球YouTuber】も同様に、卓球の試合動画やあるある集、技術集を中心とした動画で人気のあるユーチューバーですね。なので水谷選手のフォロワーはやはりガチ卓球好きが多そうですね。

それと5位にランクインしているきおきおも気になりますね。きおきおはマインクラフト、通称マイクラのプレー動画をアップしているユーチューバーです。ちなみにマイクラとは、ゲームの中でサバイバル生活やら、ブロックを積んで建築などをしたりして楽しむゲームです。水谷選手のフォロワーはマイクラ好きの割合が比較的多いようですね。

(出典:Youtube | きおきお kiokio)

2-3. グラビア・アイドル・モデル

続いてみていくのは、「グラビア・アイドル・モデル」カテゴリです。3選手の中では田中選手のファンの興味・関心が比較的強いカテゴリになります。田中選手はクローバーZなどのアイドル好きで有名なのでこのへんも関係しているのかもしれないです。(吉田選手4.4%、田中選手6.3%、水谷選手4.8%)

Top5を見てみると、3選手ともに1位、2位は同じアカウントですね。1位橋本環奈、2位指原莉乃、です。この二人はどのスポーツ選手を分析してもよくランクインするアカウントです。しかし、このように3選手ともに1位と2位にランクインするは珍しいですね。

(出典:Twitter | 橋本環奈指原莉乃 より作成)

田中選手水谷選手に2アカウントが共通してランクインしています。それが深田えいみ乃木坂46です。

深田えいみさんは大喜利ツイートで人気のセクシー女優さんです。フォロワーとのやり取りが大喜利のようだということで話題を呼び、人気になりました。

乃木坂46は言わずとしれたAKB48のライバルとして結成された人気グループです。ちなみにワタシはいくちゃん推しです。

(出典:Twitter | 深田えいみ乃木坂46 より作成)

田中選手の5位には、コスプレーヤーのえなこさんがランクインしています。えなこさんは、アニメやゲームのキャラクターのコスプレで人気を獲得し、現在は歌手やグラビアアイドルなどマルチに活躍している方です。えなこさんに熱愛報道が出た際は、SNS上で「えなこと付き合うのはだと思ってたからなんか涙が…」などのコメントであふれたほど、多くの熱狂的なファンがいます。田中選手のフォロワーにはその分野のサブカル好きな男性が多いのかもしれません。(出典:Yahoo!ニュース | えなこ真剣交際でSNSにも衝撃走る「ガッキーのときより驚いてるわ」「彼氏は前世から相当徳を…」

(出典:Twitter | えなこTwitter より作成)

2-4. 企業・商品/サービス

続いてみていくのは企業・商品/サービスカテゴリです。このカテゴリは吉田選手の割合が最も低く、田中&水谷選手の割合はその倍近くになっています。(吉田選手3.5%、田中選手6.2%、水谷選手6.4%

Top5をざっとみたかんじマクドナルド、セブンなんかが目立ちますね。ただ、水谷選手をみてください。BUTTERFLYミズノ卓球VICTASという卓球用品メーカーのアカウントが3つも入っています。

このカテゴリを分析すると吉田選手、田中選手のようにコンビニ、ファーストフードなどの日常生活に寄り添った企業がTop5を独占することは多いです。しかし水谷選手の場合は、そういった誰もがフォローしそうなアカウントを凌いで卓球用品メーカーの企業アカウントのフォローが多くなっています。これはかなり珍しいことです。水谷選手のファンはマイ卓球用具を購入するような卓球Do層の割合が大きいようですね。

(出典:Twitter | BUTTERFLYミズノ卓球VICTAS より作成)

2-5. ゲーム・アニメ・漫画

最後に見ていくのは「ゲーム・アニメ・漫画」です。このカテゴリも吉田選手が最も低くなっています。田中選手水谷選手は吉田選手の3倍程度の割合ですね。(吉田選手2.7%、田中選手8.5%、水谷選手10.5%

Top5を見てみるとみなさんもきいたことのある有名ゲームorアニメがランクインしてますね。例えば、ウイイレ、鬼滅なんかはどの選手を分析してもよく出てくるアカウントです。

この中でまず気になるのは田中選手の2位と4位の「ウマ娘」です。これはもともとは有名競走馬を美少女化したアニメでした。主人公は「ウマ娘」とよばれる、トウカイテイオーなどの実在の競走馬の魂を受け継いだ美少女たち。彼女たちが学園生活を送りながら、日本ダービー、有馬記念などのこれまた実在するレースに挑むというなんとも斬新な設定です。

そしてこのアニメをCygamesがスマホでゲームにします。このゲームの人気はかなりのもので、スマホアプリは1ヶ月で約140億円という驚異的な売上を記録しています。モンストの2021年3月の月間売上が約50億円、荒野行動が約30億円なので、どれだけ人気コンテンツなのかがわかるかと思います。(出典:DIAMOND SIGNAL | 売り上げでモンスト超えた『ウマ娘』、大ヒット理由は「潤沢な予算と競走馬への愛」

実は田中選手も「ウマ娘 プリティーダービー」をDLして、プレイしている様子を度々Twitterにあげています。田中選手のフォロワーには、競馬とか2次元アイドルに興味がある人が多そうですね。

続いて注目したいのが水谷選手1位のクラロワ(クラッシュ・ロワイヤル)と3位、4位、5位です。1位のクラロワとは自分の領地に侵入してくる敵を倒すというiOS・Android用ゲームです。

実は水谷選手はクラロワをやり込んでいるらしいです。自身のTwitterにもたびたびクラロワに関する投稿をあげています。これは田中選手とウマ娘と同じ関係性ですね。

(出典:クラッシュ・ロワイヤル | HP

そして3位FAV│KK、4位FAV│ライキジョーンズ、5位FAV│RAD。これはFAV gaming(ファブゲーミング)というeスポーツチームのクラッシュロワイヤル部門の選手のアカウントです。FAV gaming はKADOKAWA Game Linkageがプロデュースするチームで、Fun And Victory(楽しく、そして勝つ!)をチームスローガンとしています。

水谷選手の場合、このチームのクラロワ部門の選手がTop5に3人もランクインしているわけです。水谷選手のファンは熱烈な卓球Do層だけでなく、クラロワのガチ勢でもあるのかもしれません。

(出典:Twitter | FAV l KKFAV l ライキジョーンズFAV|RAD より作成)

かつてFAV gamingに在籍していた“けんつめし”選手と水谷選手が対談するなどしています。こういった縁から水谷選手のファンにはFAV gamingのフォロワーが多いのかもしれません。

3. 吉田麻也v.s.田中将大v.s.水谷隼フォロワー分析結果まとめ

吉田&田中&水谷選手のファンをTwitterフォロワーから分析してみました。ざっとまとめると↓のようになりますかね。

こうやって分析してみると吉田&田中&水谷選手のファンの人物像が手触り感をもって想像できるようになるかと思います。吉田選手が敗戦後のインタビューで気丈に振る舞う姿、田中選手が幼馴染と誇らしげに金メダルを掲げる姿、水谷選手が伊藤美誠選手と抱擁する姿。こういった分析をすると3選手を長く支え、オリンピックでの活躍に心を動かされたファン達の人物像が想像できるかと。

特徴的な点で言えば、田中選手のフォロワーにはコスプレイヤーえなことか、ウマ娘をフォローしている人が多かったので、サブカルアニメアイドル競馬好きが多いかも、という示唆がありました。

あとは水谷選手のフォロワーには卓球用具メーカーや、クラロワ・FAV gaming選手のフォロワーが多かったので、卓球Do層eスポーツ(クラロワ)好きファンが多そうって示唆も見えてきました。

今回の3選手の雄姿を見て、どうにかこれらの選手にスポンサーしたい、と考えた企業さんもいらっしゃるかもしれません。水谷選手は現役引退を表明されましが、彼の影響力を糧に今後どのような活動をしていくのか楽しみです。そして吉田&田中選手は引き続き選手として我々を魅了し続けてくれるものと思います。

その際に、選手のファン特性を考慮してみると、より有効なスポンサー施策が思いつくかと思います。例えば田中選手であればアニメアイドルやウマ娘好きの人たちから人気が高いようなので、そのようなゲーム会社や映像会社さんなどとコラボすると成果につながるかもしれないですね。

4. おわりに

いかがでしたでしょうか。

ある調査によると、オリンピックを開催してよかった、と答えた人が61%にもなるそうです。(出典:TBS News | JNN世論調査、五輪開催「よかった」61% 内閣支持は過去最低) しかし、大野将平選手が言うように東京オリンピック開催には賛否あったのも事実です。新型コロナウィルスの感染拡大という国難に直面する中、オリンピックを開催するのか、という声が根強かったのはご存知の通りです。スポーツチームの営業支援や、企業に対してスポーツ活用戦略立案などのお手伝いをさせていただいているワタシも、今回のオリンピック開催に至るまでの過程に改善の余地がなかったのかは正直疑問が残ります。

でも、アスリートの姿を見て心が動かされた瞬間がいくつもあったコト。これについては疑いようがありません。運営のあり方、開会式/閉会式の質など、否定的な意見が多かったのも重々承知しています。しかし、全てを犠牲にして競技に打ち込んできたアスリートが見せてくれた「心が動く瞬間」。それ自体は、ただただ純粋で美しいものであった気がします。これこそがスポーツの揺るぎないコンテンツとしてのチカラなのかもな、と感じさせられました。スポーツ自体には影響力があり、感動を生み出すコンテンツであり続けることには変わりはない。スポーツだけが持っているチカラがある。そう信じて、スポーツの魅力をを発信し続けていこうと思います。

もしこのSPOVA SNSアナライザーを使って、「もっと詳しくこの3選手のデータがみたい」「他の選手も比較してみたい」、「あのチーム&選手のファン像をより詳しく分析したい」というチーム関係者さま、スポンサー企業さま、広告代理店・コンサル・メディア企業さま、もしくは熱烈な分析マニアサポーターさまがいらしたらご連絡いただければと思います。

これからも引き続きスポーツチームと企業のビジネスとしての関係構築に役立つ情報を発信していきます。Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いいたします。

なお少し前に、今回と違う比較シリーズもご紹介しました。
気になる方はポチッと願います。

オリンピックシリーズ

阿部一二三v.s.大野将平の日本柔道男子メダル候補対決

【東京オリンピック】Twitterフォロワーから萩野公介&瀬戸大也のファンを分析

その他

横浜F・マリノス v.s. 横浜FC横浜ダービー

鹿島アントラーズ v.s. 柏レイソルちばらぎダービー

FC東京・森重真人 & 浦和レッズ・槙野智章のファンの特徴を分析

堂安律 & 本田圭佑のファンの特徴を分析

朝倉海 & 朝倉未来のファンの特徴を分析

それと、国内外のスポンサー事例を調査・分析できるSPOVA DB(データベース)もご紹介しました。こちらも気になる方はポチッと願います。

SPOVA DB【企業・業界分析編】